毎年イースターの時期に開催されるメリーモナークフェスティバルがそろそろ始まるかなと思いきや、今年は例年より遅めの4/20からですね。
春分後の満月の次の日曜日がイースターですので、太陽暦、太陰暦、安息日の巡り合わせによって開催時期が年ごとに異なります。
ところで、メリーモナークとはフラの復興に力を注いだカラカウア王のことですが、その功績はさておき、ここでは彼の別の一面に触れたいと思います。
昨年末の渡ハでは、初ハワイのマカナメンバーをアリイオラニ・ハレにお連れしました。

正面にカメハメハ大王像、1階がハワイ司法歴史博物館、2階がハワイ州最高裁判所になっており、無料で入館できるお勧めのスポットです。
でも行った日は土曜日でして、その日は休館日とは知らず中に入れませんでした(-_-;)。
しかたなく以前訪れたときの写真↓


アリイオラニ・ハレはもともとカメハメハ5世の宮殿として着工されたのですが、カメハメハ5世は完成前に亡くなってしまいましたので、宮殿として使用されることはありませんでした。
その2代後に即位したカラカウア王によって新たな宮殿が建てられ、それが道路を隔てた反対側にあるイオラニ宮殿になります。
カラカウア王はカメハメハ大王の直系ではないので、即位時には不満分子が一定数いたそうです。
そのような状況のなか、あえて費用をかけて新たな宮殿を建てたのは、君主になった自分の正統性を強く内外に示すためだったと考えられます。
陽気な君主にも、このような一面があったことはあまり知られていません。
そして次のリリウオカラニ女王のときに、ハワイ王国が終焉したのは歴史の皮肉ですね。