ハワイ史あれこれ 2

1ケ月前のオアフ島ホオマイカイのハラウレッスンでは、I Wehi Rose No Ka Laniが課題曲でした。

この曲はクムフラでもあるカマカ・クコナが、自身の出身校カメハメハスクールの基を築いたパウアヒ王女を讃えて作曲したそうです。

ここでパウアヒ王女について少しお話しします。

パウアヒ王女と聞いても日本人にはあまり馴染みがないかも知れませんが、ビショップ博物館を知っいてる方は多いでしょう。

アメリカ本土からやってきた実業家リード・ビショップがパウアヒ王女と結婚し、彼女に先立たれた後、彼女を追悼するために設立したのがビショップ博物館です。

パウアヒ王女はカメハメハ大王の曾孫で、王位を継承することも可能だったのですが、頑なに断り続けました。

そして彼女の死後、彼女の遺言をもとにカメハメハスクールが創立され、多くの著名ハワイ人がここを卒業されてます。

そんな背景を思いながらこの曲を踊ると、この時代に西欧文化が浸透してくるなか、敢えてハワイ人のための教育に情熱をささげたパウアヒ王女もまた時代に翻弄された一人なのかな、と感慨深いものがこみ上げてきます。

↓ワイキキにあるパウアヒ王女の像

 

2025年07月21日